当蔵で造られる焼酎、一次仕込みの工程にはすべて土甕(どがめ)が用いられます。
この土甕、江戸時代の末期から百数十年にわたって使われているものです。
では、なぜ土甕を用いるのか、それは「土甕を用いることによって独特のまろやかさが得られる」から。理由としては、土甕にはセラミックの効果があることや甕の微小な隙間を通して焼酎が外気と呼吸すること。また甕の大きさ(500リットル程度)が1回の仕込み量に最適であるため味が良くなるのだ、という説もあります。当蔵ではこの甕を土中に1mほど埋め、気温の変化による影響をなるべく受けないようにしてあります。
しかしこの甕、割れたり欠けたりで段々数が減っているのが実情。
これから先、どこまでもつかはわかりませんがもつ間は甕仕込みにこだわっていきます。